魔王さま100分の2


「分かった。こっちは次の機会がないように全力で尽くす」

シルキスは、アイオネの挑戦を逃げる。

シルキスがここを二度と訪れないとすれば、次の機会は外でのはちわせだ。

本当に実戦。
シャレにならない。

アイオネは、
シルキスの返事も気に入らないらしく、

さりとて、
今からもうひと勝負を挑むわけにも行かず、

さらに面白くなさそうに、
鼻を鳴らしてこの話を切った。

憂さ晴らしか、別の話題をふってくる。

「こっちも訊きたいことがあるのだけど、当然答えるわよね?」

シルキスは、両手を開いてみせた。

「どうぞ」