「分かった。こっちは次の機会がないように全力で尽くす」
シルキスは、アイオネの挑戦を逃げる。
シルキスがここを二度と訪れないとすれば、次の機会は外でのはちわせだ。
本当に実戦。
シャレにならない。
アイオネは、
シルキスの返事も気に入らないらしく、
さりとて、
今からもうひと勝負を挑むわけにも行かず、
さらに面白くなさそうに、
鼻を鳴らしてこの話を切った。
憂さ晴らしか、別の話題をふってくる。
「こっちも訊きたいことがあるのだけど、当然答えるわよね?」
シルキスは、両手を開いてみせた。
「どうぞ」


