「悪かったですね。表情のコントロールが下手な女で」

「悪くない、悪くない。これが本当のアイオネの顔だ」

「じゃあ、無理に笑いを要求しないでください。努力はしますが……」

「アイオネは優しいな。こんなところにいるのは、もったいない」

「だったら王国に帰らせてください。本当に本心からお願いします」

「い、や、」
「大ばかーっ」

「きゃあああああっ」