「僕自身、魔王さまがここで楽しく暮らしているのが分かってよかった」
シルキスは、両手を上にあげて伸びをする。
シルキスのシャツも、アイオネに切られたところが破れたままだ。
それなりに締まった身体が覗く。
「あと、アイオネに会えたのも」
「殺し合いになるほど怒らせといてよく言うわね」
こうやって遠慮なしで話していると、アイオネは女言葉を煩雑に使う。
発音もきれいだ。
ここ一年、魔族と話すほうが圧倒的に多いので新鮮な感じ。
で、訊く。
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