「つまり、普通の治療術で治るような軽傷の勇者ぐらいにしか使えない技ってこと」 「そうなりますね」 「それは、使う意味ないね?」 「ありませんね。でも、」 ヘナは、頭の輪の位置をなおして言う。 「同じ技を今すぐアイオネさんにも使えば、平等に隙だらけで回復できますよ」 「まさかっ」 「はい」 ヘナは、拳を光らせた。 「よけるとあぶないですよ」 「待っ」 アイオネは、シルキスと反対側の壁に磔になった。 ──魔王さまと必殺技 終わり