必殺技?
アイオネがいぶかしむ。

「え、あれはちょっと……」

シルキスは、両手を前に出して遠慮したいポーズをとる。

「いきます」

ヘナは、再び光る拳をつくった。

頭上の輪の輝きが増し、拳の先にも新しい輪が生まれる。

「失敗すると危ないので、よけないでくださいね」

へナの警告。
ヘナは拳を後方に引き、溜めをつくって叫んだ。

「一撃必殺☆回復パーンチ!!」

シルキスの身体が、今度は水平に飛んでいった。