「治ったよ、アイオネ~」

元気になった魔王さまは、さっそくアイオネに抱きついた。

「良かったです」

受け止めるアイオネ。
ヘナに飾りのない礼を言う

「ありがとう」
「感謝は神に」

ヘナもまた、飾りのない礼で返した。

「次はアイオネさんとシルキスさまの治療ですが、どちらを先に?」

ヘナは、アイオネに問う。

金の魔王さまをぶらさげたシルキスも、後からやってきた。