「許す、連れて行け」 金の魔王さまは、早々にシルキスから降りて見送った。 シルキスの後頭部が、途中でいくつも小石に乗り上げてぐわんぐわん上下するが、本人以外は気にしない。 「痛っ、痛っ、もっと優しくして」 「黙りなさい、人質の待遇としては上等です」 「人質なんだ、僕」 「気に入らないのなら、ゴミに格下げします」 「おとなしく人質しています」 「よろしい」 アイオネは、シルキスを投げ捨てかけた姿勢で頷いた。