「では、深く反省します」
「うむ、私は憂さ晴らしの続きをしよう」
「え?」
「塩でもあれば、この傷に塗ってやるのだが、さて」
「魔王さま、許してくださいと言ったら、許してくれますか?」
「そうだな。落ち着いて考えれば、出来るだけのことをした、おまえはあまり悪くない」
「なら」
「これは私の理不尽な怒りだ。よって、謝っても無駄だな」
「たーすーけーてー」
シルキスの泣き声が、魔王領中にこだました。
──魔王さまと勇者対決2 終わり
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