「重要なことだ」 「そうですね」 「言い訳はあるか?」 「あっちの勇者が助けてくれるところは確認しましたが……」 「そこで、私にも手を伸ばすのがおまえだろう」 魔王さまは、シルキスの前髪をひっぱる。 「う、すみません、ごめんなさい」 あやまる、シルキス。 「まあ、理屈と結果ではおまえが正解だった。だがな、」 魔王さまは、拗ね声でいった。 「あの瞬間、期待したのだぞ」 魔王さまが、シルキスの額に顔をよせて傷を見る。 「すみません。次は、」 「次などいらん、またこんな流血をしたいのか?」