魔王さま100分の2


あほうか?

金の魔王さまは思って、下の段に足を伸ばしかけた。

「うっ」

さっきまで、下でシルキスが守ってくれていたので何とも思わなかったが、

支えなしで、ひとりで降りてみようと思うと身がすくむ。

これは、一言で言って怖い。
二言で言うと、足が動かなくなるぐらい怖い。

これで降りられないこと決定なので、三言以上の説明はいらない。

「むむむ、私にこんな弱点があろうとは」

金の魔王さまは、自分についてまたひとつ新発見。

「とりあえず、ここから叫ぶことにするか?」
「うん、それが楽」

魔王さま達は意見をあわせて、勇者達に命令した。

「おーい、もうやめなさーい!」
「やめろー。そして私を助けに来ーい!」