「島の外に見張りをつけているのだろう?ここの魔王さまが外に出たという報告はあったのか?」 「今のところはない」 「なら、約束は守られているということだ」 シルキスは、なんとか気を落ち着けて真っ直ぐ立った。 情けない姿を晒したと内心で悔やむが、本当に怒った勇者を目の当たりにしたのは、キーヤにとっても初めての体験だった。 キーヤの身近にいたシルキスは、憎々しいが常にキーヤの達の味方であったのだと、思い知らされる。