「求めた条件はただひとつ、この都市に留め置かれた魔王さまに、直接質問をする機会を与えること」 「何を訊ねるつもり?」 「それもただひとつ、『魔王さま、ここを出る気はありますか?』だ」 アイオネの顔色が変わる。 「訊いた後はどうするの?」 「さなあ、返事を訊いた者がその場で決めるそうだ」 「それは誰?」 「自由になった魔王さまとその従者。おまえと入れ替わりで魔王さまの領地に入った。もう既に答を聞いているはずだ」 「!!」 アイオネは、部屋を飛び出した。