一方、補助のマストは折れて傾いたものばかり。 それでも観客の口を開かせるほど大きく、銘々が好きなように風と戯れている。 船尾まで姿を見せた船体そのものも、もちろん大きい。 霧から出たばかりのときは、 5隻の戦艦よりひとまわり上回る大きさに驚いたが、 全体が現れた今は、戦艦達の数倍ある事実を目にして二度驚く。 そして、甲板で動いているのは骸骨の兵士? 無数の白い腕が何かを引っぱり、その引っぱる動作で大砲台が身をあげる。