「分かりました。アイオネというのは、ここの魔王さまの世話係ですね」 「そう。すごく優しくて親切で一緒にいると楽しいよ」 「よし、大事な話は終わりだな」 「はい、終わりです。後は魔王さまどうしでお好きに」 シルキスは、黒の魔王さまの答えに満足して礼をした。 本当に言葉どおり、ここでの用事はこれで終わりだ。 シルキスは、抱いていた魔王さまを降ろす。