エミリオの手に渡る3枚の便箋。
魔王さまからの知らせ。

一枚目を読んで、穏やかだった表情が固まった。

二枚目を見て、口元に手をあて真剣に真偽を考える。

三枚目で、困惑した。

「私は、これをどこまで信じればいいのかな?」

エミリオは、ベテランの神父らしい寛容さと思慮深さで訊ねた。

「あー、最後のは見なかったことにしてくれていい。そのほうがこちらもありがたい」

キーヤは、言う。

「その上で、全てが本当だ。信じろ」