ヘナと出合った時もそうだと聞いたし、この都市の魔王さまの件もそうやって臨むだろう。 「……別に、あいつと張り合っているわけじゃないぞ」 シルキスは、つい口にした。 それが聞こえたヘナは、少し笑った。 キーヤが考えていたことも伝わってしまったらしい。 キーヤは、ヘナから目をそらし、いや今からより集中してヘナを守らねばと慌てて目を戻す。 それで、ヘナはまた微笑んだ。