魔王さま100分の2


ヘナと出合った時もそうだと聞いたし、この都市の魔王さまの件もそうやって臨むだろう。

「……別に、あいつと張り合っているわけじゃないぞ」

シルキスは、つい口にした。
それが聞こえたヘナは、少し笑った。

キーヤが考えていたことも伝わってしまったらしい。

キーヤは、ヘナから目をそらし、いや今からより集中してヘナを守らねばと慌てて目を戻す。

それで、ヘナはまた微笑んだ。