真夏に黒頭巾と黒ローブの服装というのも目立つ原因なのだが、好ならば仕方ない。 他人には分からないこだわりがあるのだろう。 リズの眼鏡のように……。 キーヤは言う。 「まあいい、少々注目を惹いたところで敵兵に捕まるわけでもない」 言ったところで、 警備の魔法兵が文字どおりに飛んできた。 「すみません、そこのお二人様、とまってくださーい」 「……捕まりましたね」 静かに言うヘナ。 「お、落ちつけ、て、敵兵というわけじゃないぞ」 静かに言おうとするキーヤ。