「……」

3枚目の便箋を見て無言になるキーヤ。
そして、それを摘み取ってシルキス。

「魔王さま、よけいなことは書かないでくださいとお願いしたでしょう。まったく、いつのまに……」

「決まっている、おまえが見ていないうちに素早くだ」

魔王さまは、誇らしげ。

「とにかく、この3枚目は没です。ここで預からせてもらいます」

「だが、そっちの封書にはもう入れてしまったぞ」

「え!」
「なんと!」

シルキスとキーヤは、同時に封済みの信書入れを見る。