思い出せば、幼い頃。 父に将来なりたいものを訊かたアイオネ。 「お嫁さーん」 と即答した自分が懐かしい。 「それはちょうど良かった」 その時、アイオネを優しく抱き上げて微笑んだ父親。 「アイオネが頑張って強くなれば、素敵なお婿さんがやってくるよ」 「そうなの?じゃあ、強くなるー」 そんな会話になった。 王国で貴族といえば勇者を大量排出する家系のこと。 当時、すでに勇者の力を発現させていたアイオネは、何の疑問もなく軍学校に入り、 父の言葉を信じて自分を鍛えあげた。