屋上から見た夕日は、少し影っている雲のせいで‥丸いチョコレートみたいだった。 ーーー 鞄に入っていたガラスの箱を取り出して、その夕日にかざした。 レイト‥ レイト… レイトー 『レイトーっ!!』 空に向かって叫ぶように呼んでも、返事が返ってくることはなかったー。