「バレンタイン当日に俺を渡せば 相手にかけてやるよ‥魔法。」 魔法?? 若干、信じられない部分も在るけど‥ 今の私には、これしか頼れる物は無い。 「返事は?」 私を胸からはがして瞳を捕らえる― 彼の瞳は繊細で淡い茶色‥本当にチョコレート細工みたい。 『…はぃ。』 こうして、私とレイトの奇妙な関係がスタートした。