好き。

「先生,どうして私が
セッターなんですか?
セッターなんて私
やったことありません。」

「セッターはあなたに
適任だと思ったから選んだの。
何があったのかは
知らないけれど
今のあなたたちでは
どんな弱いチーム相手でも
勝つことはできない。
なぜだかわかる?」

「上辺だけの付き合いだから。」

「あなたならわかっていると
思ってました。
本当に勝ちたいのなら
みんなの気持ちを
ひとつにしないとダメ。」

「それと私のセッターと
なんの関係があるんですか?」

「きっとあなたなら
わかるときがきます。
とにかく頑張りなさい。」

そう言い残して
いなくなってしまった。