だいたいムサシは私のタイプではない。



私の理想はもっと大人で頼りがいがあって、落ち着いてて、私を甘えさせてくれる人。



でも実際にはそんな理想通りの人に出会った事もなければ、恋をした事もない。



甘えん坊でガキんちょのムサシが現実の私の好きな人。



「しぃちゃん・・・」



寝顔は小さい頃の面影を残したまま。



背なんてムサシが中学生になる前に抜かされちゃったし、声だっていつの間にか低くなって、



体も・・・もう大人の男だ・・・。



生意気だよ、まったく。



「どうすんのよ・・・これから。」




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