カメの甲羅を持ち、体はトカゲの妖怪が居た。
「皆さん!下がって!!」
アレンが言った。
有香は不思議とやることが分かっていた。
自然に腰の短剣を抜き、口にくわえ、近くの木によじ登った。
木から木へと渡り、妖怪の真上の木についた。
アレンは有香に気がつかなかった。
アレンは一声上げると、妖怪の足を剣で刺したが、突き飛ばされた。
妖怪の足や腕は鉄のように固いのだ。
彼は再度、妖怪に向かって行ったが、突き飛ばされてばかりだ。
有香は真呼吸し、木から妖怪の首元に向かって飛び降り、ブスッと短剣を突き刺した。
「ギャーー」
妖怪は叫び、倒れた。
そして、消えた。
有香は短剣についた妖怪の血を、地面の雑草で拭い、さやに納めた。
「ユ…ユカ様…」
アレンが言った。
「アレンさん、大丈夫ですか?」
有香はアレンに走り寄った。
「大丈夫です…」
アレンはよろよろと立ちあがった。
この少女は…
一発で妖怪の弱点が分かったのだろうか?
普通の人間があんなに軽々と木から飛び降りれるものなのか?
この子は…
シャリアン様の血を、受け継いでいる。
アレンは直感した。
「皆さん!下がって!!」
アレンが言った。
有香は不思議とやることが分かっていた。
自然に腰の短剣を抜き、口にくわえ、近くの木によじ登った。
木から木へと渡り、妖怪の真上の木についた。
アレンは有香に気がつかなかった。
アレンは一声上げると、妖怪の足を剣で刺したが、突き飛ばされた。
妖怪の足や腕は鉄のように固いのだ。
彼は再度、妖怪に向かって行ったが、突き飛ばされてばかりだ。
有香は真呼吸し、木から妖怪の首元に向かって飛び降り、ブスッと短剣を突き刺した。
「ギャーー」
妖怪は叫び、倒れた。
そして、消えた。
有香は短剣についた妖怪の血を、地面の雑草で拭い、さやに納めた。
「ユ…ユカ様…」
アレンが言った。
「アレンさん、大丈夫ですか?」
有香はアレンに走り寄った。
「大丈夫です…」
アレンはよろよろと立ちあがった。
この少女は…
一発で妖怪の弱点が分かったのだろうか?
普通の人間があんなに軽々と木から飛び降りれるものなのか?
この子は…
シャリアン様の血を、受け継いでいる。
アレンは直感した。


