「ああぁ。新しい教科書が、ボロボロだね。」

私は笑った。

「舞。あんたは、友達でいてくれるよね?」

雪亜は、聞いていてもわかるほど震えていた。

「なわけないじゃん。うち、由南のダチだし。」


「は?」

雪亜の「は?」に
梨華がキレた。


「は?じゃねーよ!てめぇは一人なんだよ!」


梨華の言葉は、雪亜の心にグサッと刺さった。

ぽろぽろと涙がこぼれていた。

みんなは私の仲間。

みんなはあいつの敵。


楽しい中学校生活の始まりだわ★

「あーあ。ぶざまな顔ね。」

私は髪をひっぱった。


「いたっ!!」

「声、出さないで。キモいから。まじ自覚しなよ。」

雪亜は、下を向いた。

「んなの・・・」


「なんか言った?」


「こんなの間違ってるよ!おかしいよ!!」

何こいつ。

「は?ほざいてんじゃねーよ。黙れ。ぶりっ子もほどほどにしろよ。」


その時、担任が戻って来た。


「じゃあ、帰ろう。ん?松永、なんで泣いているんだ?」


その時。
舞の演技、発動★

「松永さんが、教科書を燃やしたんです。それを、私達のせいに・・・。」


舞ナイス!!