リ「ナツミ!!」

急に手をつかまれた。

ドキっ!

ナ「うん?どっどうした?」

リ「そばにおって。」

ナ「えっ!」

リ「ずっとそばにおって!」

涙目で言ってくる兄ちゃんを見て

断る理由なんか、なかった。

ナ「分かった。ずっといるよ。
だから、ゆっくり休み。」

私はそう言うと、兄ちゃんの手を握った。

リ「ありがとう。」

兄ちゃんは、安心したかのように寝た。

そんな兄ちゃんの寝顔をみると、

顔が赤くなるぐらい、ドキドキした。

やっぱ、私兄ちゃんのこと

1人の男として、好きなんだ。

イヤ、愛しているんだ。

いつもは、ケンカばかりしてる、

兄ちゃんだけど、誰にも、

とられたくないと、思った。

兄ちゃんは、私のこと、

妹としか、思ってないんだろうな・・・。

そんなことを、考えていたら、

寝ちゃってた。

リ「ナツミ?」

ナ「うん?あっ!私、寝ちゃってた。
体どう?」

リ「だいぶいいよ!」

ナ「熱はかってみな!はい。」

リ「うん。」

すると、37度まで、下がっていた。

ナ「よかった。下がったね。」

リ「うん。いろいろとありがとう。」

ナ「何?急に。」

リ「イヤ、迷惑かけたから。」

ナ「そんなことないよ!兄弟だから、
看病するの、当たり前だよ!」

リ「なぁナツミ。」

ナ「ん?何?」