それでもわたしは生きている


その度にナオキはすごく謝るし、私としては浮気をしているとは疑ってないので、昔のようにケンカはしないけど、やっぱり少し納得出来なくなっていった。


お腹も9ヶ月目に入り、出産への不安もどんどん高まるにつれ、ナオキに側にいて欲しいという思いも強くなってきた。

だけど、ナオキはどんどん私から離れて行ってるように感じる。



「ナオキ、また遊びに行くん?毎日やん!たまには家おってよ!」

「おぅ!オレもアイツらに言うてんねんけどな、誘われたらツイな!」

「家に来たらえぇのに!外ばっかり!あ、そうや!ナオキ、今度の土曜の花火大会行こう!2人で見れるん今年最後やし、行こう!」

「そやな、行こか!土曜やな、ほなオレの仕事終わったらすぐ行ける用意しとけよ!」

「うん、わかった!今日は何時に帰ってくる?」

「なるべくはよ帰るわ!でも待っとかんでえぇで、寝とけよ!」

「うん、いってらっしゃい」


ナオキは朝まで帰らなかった。