それでもわたしは生きている


ナオキが退院して、私の20歳の誕生日に入籍した。


2、3ヶ月して妊娠もした。


今度は産める!

だって、墜ろす理由なんて無い。

私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった!

ナオキも

「産むか」

と言ってくれた。


初めての出産に向けて、不安や楽しみ、色々あるけど、私は少しずつ育児書を読みながら準備を進めていった。


つわりがひどくて食事が作れない時も出てきた。

ナオキは優しく手伝ってくれた。

お腹が大きくなり過ぎて、色々身動きがとれなくなってきた。

そんな時もナオキは何も言わず助けてくれた。



全てが上手くいってる。

これから私達は幸せな家族になる。



そう信じていた。