「やだ!産みたい!産む!」
「アホか!よぉ考えろ!オレはまだ仕事もちゃんとついてない。こんなんで産んだら子供が可哀想やろ!それにお前もまだ17歳や!なっ!お前が20歳になったらちゃんと結婚しよ!なっ!わかるやろ?」
ナオキの言ってる事はもっともだと思う。
「けど…産みたい…」
私は涙をいっぱい浮かべてナオキを見た。
「ユウカ…約束するから!お前が20歳になるまでオレ頑張るから!なっ!今は貯金もなんもないねんぞ、どうやって生活するつもりや?」
私は泣きながら、だだ産みたいと言うしか出来ない。
ナオキの方が、ちゃんと考えてくれてるのかもしれない。
「私が…20歳になったら…ほんまに?」
「あぁ!20歳になったら結婚しよ!それまでは2人で頑張ろ!」
ナオキの言ってる事はきっと正しい。
私は納得してしまった。
でも私は、この時の事をずっと後悔することになる。
どこの産婦人科へ行けばいいのか…
「初めての妊娠?うちでは初めての妊娠での中絶は危険なのでお断りしてます」
どこの産婦人科へ行けばいいのか…
