それでもわたしは生きている


この入院生活で、観察しながら初めて気付いたこと…



優しくして欲しければ、まず自分が人に優しくなること。



間違いない!

思い返せば自分だってそういう経験いっぱいしてる。

親切の連鎖反応。

親切にされて気分が悪くなる人はいない。

電車で席を譲るでも、閉まり掛けのエレベーターのドアを開けてあげるでも

『ありがとう』

って言われたら、ありがとうを言った方も言われた方も、気持ちがいい。

そして、そのやり取りを見た人も悪い気はしないはず。

『今日はなんだか気分がいいわ!』

って人が、またちょっとした親切をしたくなる。

親切の連鎖反応。


今の私に出来ることは、せめて

『ありがとう』

を言うこと。


そうだ!
感謝しなきゃ!

私は今、先生や看護師の人達がいなきゃ死んじゃうかもしれないんだから。


『子供おんねんから、まだまだ頑張って生きなあかんで!』


先生に言われた言葉。

だから私はまだまだ生きるということ。



病室のフロアには洗濯機と乾燥機がある。

時々自分で洗濯をする。

そこには張り紙があって

『終わった洗濯物は次の人の為に早くかたづけましょう』