ひとりのお年寄りには、毎日毎日家族と思われる人がお見舞いに来ては身の回りの世話をしているのがわかる。
自分で動けないのか、ご飯も食べさせてもらってる。
別のお年寄りには、誰か来てるのを見た事が無い。
でも、その人は寝返りを打つ事も出来ないようで、度々看護師が一生懸命右や左に身体を動かしているのを見掛ける。
私と同じ病室のお婆さんにも毎日毎日家族が来る。
ある日、毎日お見舞いに来る本当の理由を知った。
ボケさせない為。
年老いて、何の変化も無い病室で寝てばかりいるとボケてしまう。
出来ることならボケて欲しくない家族としては、仕事が大変でも、毎日毎日顔を出して話をする。
患者も大変だし、看護師も大変だけど、家族も大変だ。
じゃぁ、あの誰も来ないお婆さんは、入院が長引けばボケてしまうのか…
毎日繰り返されるナースコール。
昨夜はあっちでもこっちでも鳴り響いていた。
「タチバナさん、おはようございます!採血しますね」
「夜中ずっとナースコール響いてましたね、大変ですね」
自分で動けないのか、ご飯も食べさせてもらってる。
別のお年寄りには、誰か来てるのを見た事が無い。
でも、その人は寝返りを打つ事も出来ないようで、度々看護師が一生懸命右や左に身体を動かしているのを見掛ける。
私と同じ病室のお婆さんにも毎日毎日家族が来る。
ある日、毎日お見舞いに来る本当の理由を知った。
ボケさせない為。
年老いて、何の変化も無い病室で寝てばかりいるとボケてしまう。
出来ることならボケて欲しくない家族としては、仕事が大変でも、毎日毎日顔を出して話をする。
患者も大変だし、看護師も大変だけど、家族も大変だ。
じゃぁ、あの誰も来ないお婆さんは、入院が長引けばボケてしまうのか…
毎日繰り返されるナースコール。
昨夜はあっちでもこっちでも鳴り響いていた。
「タチバナさん、おはようございます!採血しますね」
「夜中ずっとナースコール響いてましたね、大変ですね」
