それでもわたしは生きている

「アケミ先輩…」

「大丈夫?どない?」

「うん…あ、ほら見て見て!クダだらけ!いっぱい身体に刺さってんねん!アハハ!」

「無事終わって良かったな、まだしんどいやろ?今日は帰るわな。またな」

「うん…ありがとう」

全身の力をふり絞っての会話。

そしてまた、地下牢へと帰っていった。


術後、2日程は1時間目覚めているのがやっとだった。

すぐに地下牢に連れ戻されてしまう。

あの地下牢は夢の中だ。

だけど、本当に辛くて苦しくて恐い夢。

目覚めた時の後味の悪さったらない。

眠る度に、何故出てくるのだろう。



仰向けのままジッとしてるのも辛い。

私の足は手術の時

『丸くなって…』

と言われた体制のまま体育座りの形になっている。

足を伸ばしたい。




足が…

動かない?