それでもわたしは生きている


ヘソの上から、ヘソをくの字によけて真下ギリギリまで切り裂かれた傷に、貼り付けるタイプのガーゼが、なんだかグロテスクに見えるのは何故だろう。

そして何より眉間にシワが寄った光景は、傷を挟んだ両側にあるチューブ…

私のお腹から飛び出しているといった感じ。

私のお腹から太いチューブが2本、飛び出してる?

看護師はそのチューブの刺さっている所を消毒している。


ん?
顔の横に何かある。

筒型のプラスティックケース。

点滴の数も凄い!

足下からもチューブが飛び出してる。

なんやろう…

何か分からないものが身体中に突き刺さったまま、目は霞み、口も満足に聞けないまま、私はまた地下牢に閉じ込められた。