それでもわたしは生きている


ブィィィィン

ブィィィィン



うるさい…


あれ?

朝?

時間…

5時半…



ブィィィィン



私は首だけ動かして辺りを見渡した。

手術室へ行く前の元の病室。

ベッドの周りは機械で囲まれてる。


この音やったんや。

私…

生きてる…

なんか、凄く恐かった。

冷たくて、暗くて、恐い地下牢に閉じ込められてたような…

辛かった。



「タチバナさん、起きてたんですか?おはようございます。どうですか?痛くないですか?」

「は…い」

目の前がぼやけてる。

「消毒するのでお腹見せて下さいね」

看護師が私の寝間着の前を開いた。



驚いた…