それでもわたしは生きている

「タチバナさぁん、病室ですよぉ。」


病室?


あれ?手術は?


手術しないの?


「何か言いたいことありますかぁ?」


今…何時?

暗い…なんで?

確か、昼の1時に手術室に…

何時?

7時?8時?

10時?11時?

それとも、真夜中?

嫌…時間、時間教えて!


「じゃ、何かあったらコレ押して下さいね」
私は少し手を持ち上げた。

「ん?なんですか?」

「…けい…と…けい…」

「あぁ、時計ね。ハイ、ここ、見えます?」

私はかすかにうなずいた。


9時…

いつの間に…


身体が…

重い…


動きたい…

動けない…


………



………



………