それでもわたしは生きている

8時過ぎ、ヒロアキの迎えが来た。

待ってる時間も楽しくて仕方なかった。

本当に、久々に素直に恋してる!


「腹減ったな、牛丼買って帰ろ!お前も食う?」

「はい!」


なんでも笑顔で

『はい!』

って、お返事!

私って、いい子だわ!



「うぅわぁぁ!めっちゃキレイ!!」

「なっ!キレイやろ?」

「最高ですね!住みたいわぁ!」

「住む?部屋余っとぅで」


冗談と分かっていても私は本気で元気いっぱい答えた。


「住む!」

「アホか!」



食事も済んで、しばらくテレビを見ながらマッタリしている時に、ヒロアキは口を開いた。


「お前って、オレのこと好きなん?」


えーっ!!
単刀直入って、このこと!?

う~~…
ま、いっか!


「うん!」

「ほんまか…ほな、お前に言うとかなアカンな」

「??」

「オレ、彼女おんで。まぁ、今は遠距離やけどな」


 ………

私は素直に思ったままを口にした。


「だから?私がスギモトさんを好きな気持ちに変わりはないですけど」

「ふん、好きにすれば?」


ショック?
さほどでもない。
なんでやろ?

なんでショックちゃうんやろ?