それでもわたしは生きている

私はこれを機会に水商売を辞めた。



そして、知らない間に義父は亡くなり、葬儀も終わっていた。


何故母は…

私に何も知らせないのだろう…




水商売を辞めて、キチンとスーパーも5時半に終わり、なんて規則正しい生活だろう!

と感動すると同時に、なんて暇なんだろう。

いや…今までが忙し過ぎたんだ。

今だって、シッカリ8時間拘束されて、毎日働いて、家事とソウタの宿題チェックや、持ち物チェック!

決して暇ではないはずだが…

暇だ…


少しそんな生活に慣れてきた頃、コウジは言った。


「オレな、お前と出会った頃、お前ってメチャメチャ必死で生きとぅなって感動しとってん!こんなに必死で生きとう人間見た事ないって!」

「ふぅん…で?」

「でもさぁ、なんか最近のお前って、だらけてない?」

「どういう風に?」

「なんか前みたいな一生懸命さがないっていうかぁ…」

「ほしたら前みたいに水商売に戻って、昼も夜も必死で働いたらえぇ?必死で必死で働いて家事して育児しとったらまた感動してくれるん?」

「いや…それは…」