それでもわたしは生きている

「オレももうすぐ30歳やん?結婚願望とか全然なくて、今までの彼女とかに結婚の話されると、嫌で嫌でたまらんかった。それにくらべてお前は、バツイチのせいか、全く結婚の話なんかせんし、ラクやった。でもオレ…やっぱ1回は結婚せなアカンな、って思い出して、ほしたらお前は子供おるから結婚出来ひんし…だから…」


ブチッ!


今何かキレる音がしませんでしたか?


私は静かに聞き返した。

「なんで子供おったら結婚できひんのん?」

「いや…やっぱり…無理やろ…」



何が?
何が無理?


結局、私には分からない事かもしれない。

私はコウジの立場には立てない。
だから、コウジの気持ちを理解は出来ないんだと思う。

コウジは別におかしな事を言ってるわけではないんだと…


でも私は確かにさっき、何かがキレる音を聞いてしまった。

「何それ?子供おるから別れよって?なんなんそれ?子供おることなんか最初から分かって付き合っとったんちゃうん!!!」


怒りが…怒りが…


「ごめん…先の事まで考えてなかったし、オレ自身、結婚を考えるようになると思ってなくて…」