「あぁー!
船長をおいて行けねぇーよぉぉぉ!!
jr・・・・・・お前だけ先に行ってろ、俺達は必ず生きて帰る。そしてアイツと一緒になぁぁ!」



甲板で暴れ狂う生物の方を見て、船員達は船から飛び出し向かって行った。



「・・・・・・・わかりました」

僕は説得は無理なことだと諦め、ひとりで船を離れた。


遠くになった船が・・・・・・・沈みかけているのが見えた。


僕は必死で遠ざかった。


そして、船が途中で動かなくなったりもしたが、なんとか陸にたどり着いき、このことを報告した。


今この出来事を、信じるものは父と・・・・・・幾人かのヒトだけで、ただの、推測の域を脱するには、証拠が必要だった。



ヘリコプターで、ソレらしい影を発見したという情報も、ただの鯨であった。



あれは・・・・・・・現在、生き残っている最後の巨大生物の群れだったのだろうか?


数ヶ月後・・・・・・。


僕は、発見された唯一の、この出来事の証拠.......。




船の残骸を見て思う。




船の上にいた、"輝いていた"ヒト達のことを。







「おーい、舵を採れ!西だ、西へ行くんだ!今度こそ、伝説のイプロマイトを捕まえるんだ」


<end>