ただでさえ、乗り物に弱いのに、またこの急変する天気といい、船の上は地獄だった。



体液が全部なくなるんじゃないかって不安にな・・・・・



「オェ〜〜〜」



「大丈夫か、Jr!!」



「大丈夫じゃないで・す・・・オェェー」



「ハハハ!!jrじき馴れるさ!」




「ハァハア、でももう一年・・・・・・・のってるんですがね・・・」



「何言ってんだ、jr!
海の上じゃ一日も一年も同じだ〜!あるのはどこまでも続く海だけだろ!なぁー!」



「ソノトーリー!!」



船員たちは、船長を盛り上げている。



あー、いつまでこの地獄は続くんだろうか。



そんな船の上で、僕は、どこまでも、遥か先まで続いている海を見て、ただの景色以上の、なにか別のものを見てるような気がした。