清之津は刀をゆっくり抜き、構えた。
独特なリズムだ。
享楽も刀を抜いた。
静な時はつかの間。
先に仕掛けたのは清之将。
素早い足使いにをし、気が付いたら距離が縮まっていた。
次の瞬間、鋭い刀が目の前に現れた。

ぱらぱらと髪の毛が床に落ちた。
すぐさま享楽は一歩後ろに下がった。
「あぶねぇ、あぶねぇ。」
清之津は刀を下ろし、少し驚きながら言った。
「まさかとは思うが、今の動きからして……十三歩を!?」
「いやぁ、んなものは知らんなぁ。ただ、人より動体視力と反射神経。あと勘が凄いだけよ。」
笑いながら言った。
「なるほど……超動体と超反射か。面白い。」
先程より、清之津の構えは鋭くなった。

先程、清之津が言った十三歩とは、技の一つである。
完璧に使えるまでには、多くの時間が必要といわれている。
その代わり、使えることによって強さが数倍も変わる。
しかし、使える人間は数知れず。
それほど難しい技なのだ。