「今日の対談は俺がリードするからちゃんとついてくること!

わかった?」


「…うんっ」


スタジオに近づくにつれて、あたしは深呼吸をする。


この緊張感…久しぶりだなぁ。


「なに?緊張してんの?」


ニヤニヤと笑いながら言う啓くん。


「対談はまだしも撮影がね…。

でもこの緊張感が懐かしいな♪」


「大丈夫だって!

鈴音ならすぐに思い出してできるって。」


そうかな…?


啓くんはあたしを買いかぶりしてる気がするけど…。


「はい、着いたよ。

まぁ肩の力抜いて頑張ってね♪」


そうですよね!


肩の力抜いてリラックスしないと。


「ありがとうございます!」


あたしたちは車を降りて、早速スタジオに入った。