呪われ海との約束

黙っている、微動だにしない匠。

「…図星か?」

俺がその後ニヤリと笑ったときの匠の青ざめた顔が今でも思い出して笑ってしまうほど、面白かった。









なーんて。
面白い思い出が走馬灯のように繰り返し、繰り返し思い出す。

あの頃の面白い思い出は今では嫌な予感を漂わせている。

笑えるはずの匠の真っ青な顔に俺は冷や汗をかく。