「でも本当に、蕾は恋とかしたいって…思わないの?」
不意に真面目な顔つきで、麗が聞いてきた。
蕾も同じように見つめ返したが、彼女の答えは変わらない。
「興味ないよ。
恋なんて必要ないし。
――どうせ、結婚相手は自分じゃ選べないんだから‥‥‥」
「蕾‥‥‥‥
‥‥‥って嘘つけ!!!
あんた別に婚約者なんていないでしょーが!!」
「ちっ、ばれてたか」
「バレバレだよこのバカ!」
北大路蕾、ピッチピチの女子高生。
残念ながら、
恋愛経験は0である。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…