「で、今日は何してたの?」


麗はお皿にたった1つ残った綺麗なピンク色の大トロを平らげ、
満足げな表情の蕾に尋ねた。


「ん〜…ハンバーガー食べてきた」

「うそっ!?…あー、そっか。
ハンバーガーと言えばアメリカだもんね、うわぁ〜今日のカロリー摂取量はんぱないじゃんか!!」

「あ、そこは大丈夫。
明日は和で行くから」



そういう問題でも無いと思うんだが。

まぁここは蕾のフィーリングなので仕方ない。



「そう?じゃまぁいっか。
んで、他には?」

「んん"〜〜…
あ、メアド聞かれた。けど逃げた」

「うわ、勿体なーい!!
イケメンじゃなかったの?」

「うんにゃ、なんかこう…美少年って感じだった」

「ますます勿体ないわね!
たまには雅人くんと亮くん以外の男の子とも関わってみなさいよ」

「やぁだよ、めんどくさい」

「まぁ、贅沢!
恋は素晴らしいのよ〜?」

「麗、気持ちわるいよ」



近所のおばさんのような麗。
これでも一応、蕾の貧しい異性関係を心配しているのだ。