家に帰ると、美味しそうな最高級のお寿司が待っていた。


「ハリウッドセレブなら、来日した時には必ずSUSHIを食べるかなと思って、うちの会社から届いたばかりの食材を握ってもらったの。」


笑顔でキッチンから出てきたのは麗。

実は彼女、実家が貿易会社を経営しているお嬢様なのだ!

それで、こうしてたまに蕾のファッションに合わせた食材や小物を持ってきてくれるのだ。


「旨そう〜!!
ね、もう食べていいんだろ?」

「だーめ。
手を洗ってから!!」

寿司に手を伸ばそうとした蕾の手を、麗がペチッと叩いた。

「っだ!!分かったよ」


小走りでリビングを出ていくハリウッドセレブを見ながら、麗は優しいため息をついた。