蕾が三個のハンバーガーを平らげると、誰ともなく席を立ち、出口へ向かう。 蕾はトレイの上でクシャクシャに丸まっているハンバーガーの抜け殻をダストボックスに捨てて、 3人の後に続いて出口へ向かった。 バラをモチーフにデコレーションされた携帯を開くと、麗からのメールが来ていた。 「『今日は出前です』 …って、何のだ?」 麗のメールに首を傾げながらも、了解の返事をして携帯をカバンにしまった。 ――ウィーン… 「…あ、…北大路さん?」