悪魔のいる教室

やっぱ、頭が悪いって損だ。

だって、こんな見てるだけで奥歯をギリギリしちゃいそうな、どこぞの国王様並の偉そうな態度をとられても、


「……ハイ」


逆らえねぇんだもん……。


「ついでに、その口の悪さもどうにかしろ」


うぅ、ちくしょぉ……。


ニンゲン頭より性格、ってのは確かに私の座右の銘だけど、今だけは自分が悪魔よりバカな事が怨めしくて怨めしくてたまらなかった。





額の血管がはち切れんばかりの屈辱感と敗北感を味わい、私達は実習場を後にした。

数十分前とは比べ物になんないくらいゲッソリしてんじゃねぇかっていう、妙な自信を胸に……。


どうしても私を1人で行動させたくないらしい悪魔国王様は、わざわざ教室まで送ってくださるとの事。


「お前、土曜暇?」


昼休み終了のチャイムが鳴り終わった今、玄関付近の廊下は人がほとんどいない。

悪魔国王様のお声はすんなりと私の耳に届いた。