悪魔のいる教室

「仕方ないじゃん! 早くしないと佐久間くんが帰るかもしんねぇと思ったんだよ!」

「あぁ?」

「教室にいない方が悪いんじゃんかっ!」

「……てめぇ、逆ギレか」

「だ、だってそうじゃん! たまに途中で帰るじゃん、佐久間くん!!」

「ケータイがあんだろーが」

「うぐっ……」


──惨敗。


きっと悪魔って、ムカつくくらい頭の回転が速いんだと思う。

私が2、3分かかって出す答えに一瞬で辿り着くくらいの。


なんていうの、その、……生まれ持った賢さ?

あと、冷ややかな冷静さ。


……悔しい。

その広い胸ぐらを引っ掴んでブンブン揺すり回してやりたいくらい、悔しい!

しかもギャンギャン喚(わめ)いてる自分がバカに思えてくるから、なおさら悔しい!!


「もう二度とこんな勝手な事すんじゃねぇぞ、わかったな」