下にあったのは奈津だった。間違いない。 あの黒い物体は奈津だったのだ。 「自殺か…?」 一人の男がそう呟いた。 自殺?自殺なんてしない。奈津はそんな子じゃ… 「奈津ー!!!!!!!!!!」 なんでよ…。なんで?誰かに落とされたんじゃないの? どうして?何が起こってるの? 私は思い出した。 “明日死ンじゃウヨ?” “誰が死ぬの?” “奈津” 「嘘よ…」 ともかくあれは夢なんかじゃなかったんだ。 アハハハハ… 甲高い笑い声が静かに響いた。